考え方とセーフティプラン vol1.1
今回はアメリカの大学の精神科で学んだセーフティプラン(自殺防止プラン)についてです。
これは私が精神科に初めて行った時に学んだ自殺を考えたときに実行すべき4つのステップです。
自殺を考えた時、自殺以外のことを考える余裕が無くなってしまいがちですぐ実行に起こしたくなってしまうかもしれませんが、まずこの4つのステップを考えてみるのが重要だそうです。
この4つのステップを事前に計画しておくことで(紙などに書くのもいい)、いざという時に役に立てていただければ幸いです。
1. 自殺思慮が薄まることをしてみる
嫌なことがあった時や死にたくなった時にそのことを考えずにすむ、気を紛らわせることができることをここでは実行します。
例えば、、、
寝る→ 起きた時に嫌なことを忘れられていることがある
料理→ 料理に集中して気が紛れる
音楽をきく→無心で好きな音楽をひたすら聴くと気が紛れる
歌う→心の中の重い空気を排出できる
読書→ 好きな本をひたすら読んで嫌なこと忘れられる
などです。これは例えですので、自分が辛い時何をしたら気がまぎれるか考えてみてくださいね。3つやることを考えておくのが良いそうで、私は
寝る
読書
音楽を聴く
にしました! 1で自殺思慮が薄まらなかった場合2に進みます。
2. 他愛のない話を誰かとする(話をしていて気を遣わない、くだらない話ができる人と)
ここでは、自分の心の状態や、辛いことを晒し出す必要はありません。
ただ、いつものようにくだらない話、雑談をしてみるのです。
くだらない話をしていると悩んでいたことが急に馬鹿馬鹿しくなってくることもあると思います。
Step2では気の置けない友人、家族、知人、恋人などを3人リストアップするようにと言われました。私は気の置けない人は2人しかいないので2人でもいいようです。
最低一人、オンラインの友人でもいいそうです。
2でも自殺思慮が薄まらなかった場合3に進みます。
3. 悩みや自殺思慮について信頼できる人に話す
2であげた人でも良いですし、信頼できる友人、知人、家族、両親に思い切って悩んでいること、死んでしまいたいと思っていることを話してみましょう。
大体の人は、親身に心配してくれると思いますし、一人で考え込むよりいいアイデアが出たり、一緒に病院に行ってくれたりなど様々な客観的な解決策が浮かび上がってくると思います。
自分の心の中を話すことは裸を晒すよりも恥ずかしいという考えの方もいると思いますし、大変勇気がいることだと思います。
しかし、人は自分が頼られている、心を開かれると嬉しく感じることもあること覚えておいてください。
ここでも信頼できる人を3人あげることを推奨されていますが、最低一人でも大丈夫です。
3でも自殺思慮が薄まらなかった場合4に進みます。
4. 緊急連絡先に連絡する
アメリカでは精神の救急は身体の救急と同じで911に電話すれば空いている精神病院に運んでもらえます。 また、自殺を行動に起こしてしまいそうな場合は、監視をお願いすることもできます。その場合はシェルターのような場所に入れてもらって、自殺行動の心配がなくなるまで監視してもらうことができるそうです。
日本の場合は調べてみたところ119は身体的な緊急のみなようなので(確かではないのでご自身でも調べてみてください)#7119 で聞いてみるのも良いと思います、
全ての都道府県に設置された精神科救急に電話することをおすすめします。
詳しくはこちら
心のホットラインはつながらないことも多いそうなので、精神科救急の方が信頼できるかなという感じです。
この4つのステップを自殺思慮が浮かぶたびに繰り返すことで、実際に行動に起こすことを防ぐ効果があります。
大体は1, 2 を繰り返す感じで3,4にはなかなかいかないことが多いそうです(先生談)
命を守るために大変ためになると思ったので今回シェアできて嬉しいです。
ではまた次回!